満月の夜に心ほぐれるもの
金曜日 夜8時…
やっぱり…クッキーが家にないのは悲しい。
もう、販売できないけど日課のように味見し続けたクッキー。
毎朝、今日も味は大丈夫か?パクッ!
毎晩、今日もお疲れ様 私!パクッ!
瓶にクッキーが無いのが寂しくて、仕事帰り金曜日 夜8時より作り出す。
シンプルな材料だが、ちょっとの誤算で味が変わる。お菓子作りは化学だと思う。
クッキーは、簡単なようで結構ポイントがあると思うし、案外 時間がかかるし、場所もとる。型に入れて焼き上げるお菓子の方が手間としては楽な気がする。
計量する、混ぜる、丸める、並べる、焼く、冷ます、片付ける。
混ぜてる時、丸めてる時、音楽を聴きながらすると気分が上がる。
焼き上がる香り。
何度も
はぁ〜〜〜 幸せ〜
と思う。
レシピを自分好みにアレンジするが、最初にクッキーを考えてくれた人、レシピを考えてくれた人に心から感謝します。
冷めたら、粉砂糖をまぶして仕上げる。
私のお菓子は甘さ控えめにしている。
自分好みにしているから、ついつい食べ過ぎる。
口の中でホロホロとほぐれるクッキー。
大袈裟でなく、心もほぐれ柔らかい気持ちに私はなる。
また、自分の好きな味を誰かが美味しいと思ってくれたら、嬉しい。
焼き上がるこの香りに包まれている部屋に居るのが好きだ。
現在私は、独身、フリーター。
望んだ40代の姿ではないが、だからこそこんな時間に思う存分自分の好きな事ができているのだと改めて思った。
自分の置かれた立場で楽しいと思う事が出来ていることは幸せだし、ポジティブに自分を可愛がれている自分にちょっと拍手。
不揃いな丸いクッキーも粉砂糖をまぶせば一気に可愛さが増す。
クッキーと紅茶で人間の嫌な記憶が全て消し去られ、明日になれば楽しい記憶だけが心に残る世界ができたらいいなと急に思った。
満月に願う。。。