tubomichanのスピリチュアルライフ成長記録

目立たぬように…ひっそりスピリチュアルを日常に取り入れて、40代独身フリーターが人生激変を目指す成長記

優しさに溢れた幸せな人生

『もし、幸せになりたければ…

今、この瞬間も幸せでなければならない。

今、自分の周りにある幸せに気付けなければ、この先今より幸せになれない。』

 

と言うような言葉は度々目にする。

その言葉を読む、聞く度に

『そうだなぁ〜。今日も元気。家族が居て、仕事があって、家もある。平和だ』

と自分の当たり前にあると思っている日常に感謝はしてきたつもりだった。

 

私の父はもう何年も闘病生活だ。

ゆっくりゆっくりと自由が少しずつ奪われていった。

最初は些細な事で、病気とわからず私は度々注意し、怒り、周りからの目を気にし、父を恥ずかしいと思ってしまった。病気とわかっても何度も何度も起こるトラブルに苛々したり、落ち込んだり、悩んだり、疎ましく思ったりした。

同時に1年、1ヶ月、1週間先にまた父が不自由になる事が増えるのではないかと日々不安に思った。

不安そうで、謝ってばかりな父にどんどん申し訳なくなり、自分を恥じ、どうする事が父の為になるのかいつも考えた。

とにかく、父が痛い思いや、不安な思い、苦しむ事が無くなり穏やかな毎日が送れるように毎日毎日神社に行ってお願いした。

闘病生活が10年を超え、色々な病気が重なり今はとても痩せ、目を開けてくれている姿が見れたらホッとする。

父と話せる時に恥ずかしくて、感謝の言葉を伝えたり、父の喜ぶような人生を歩んでいない事を謝ったりできなかった。

後悔している。

心から。

 

月1回しか姿が見れない病院で、痩せ細った姿を見ただけで、ただ涙がポロポロ出てしまう。

状況は良くなる事はなく、何もできない自分に腹が立ち、父が望む事を考え、家族でこの先の治療も選択しないといけない。

家族として真剣に考えないといけないが、本音は逃げたい。父がこの世から居なくなるのも嫌。父がこれ以上苦しむのも嫌。

 

私は長い事一人暮らしを心から楽しんでいるが、小さい頃は一人になるのが本当に怖かった。

もし…両親が死んでしまったら…一人になったらどうしよう…。

大人になり親が老い、亡くなる事は誰にもいつか訪れる事だと頭でわかっていた。だが、現実に起こったら…生まれてからずっと自分の事を無償の愛で包んでくれた人がいなくなるかもしれないと思うと、あの頃の恐怖に襲われる。

そして、自分がどれだけ幸せな人生を送れてきたか実感する。

 

よく、失って初めて大切な人や物に気付く

と言うが、失うという悲しい体験する事で自分の今ある状況がどれほど豊かで恵まれたものかを身体に深く刻まれるのだと思う。

人は弱く脆い。

それなのに大事な人の為に無償の愛を注ぐ事ができる。信じてくれる人がいるという優しい今この瞬間ほど幸せな事はないと思った。

 

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