命を全うすること 成長すること
先日、尊敬する父が他界した。
10年以上の長い長い闘病生活だった。
日々出来る事が少しずつ、少しずつ減っていった。
私は毎日神社に行き、
『今より出来る事が減りませんように。
父がこれ以上苦しんだり、悲しんだりする事が起こりませんように。
生かしてくれてありがとうございます。』
と祈った。
自分を心から想ってくれる人が目の前から居なくなる日が来る事が、とても恐怖だった。
父はあまり自分の若い頃の話をする事はなかった。父が病気になってから、母や父方の叔父や叔母から聞く話では、父は家庭の事情でとても苦労したそうだ。中学生から実家を出て転々とし、時には叔母と学校の実験で使った兎を貰い、2人で食べたり、空腹と寒さで震えた日は料理酒で凌いだりしたそうだ。
私は全く苦労せず、とても幸せに過ごしてきた。それなのに父の喜ぶ事ができたことがあっただろうか?
40歳を過ぎ、結婚もせず、子供も産まず、好きな仕事もせず、心配だけし続けさせてしまった事を悔やんでいる。
約1年前、自分の今の状況を変えたくてスピリチュアルな情報を沢山取り入れた。
そこで、
⚫︎私たちは魂の成長の為に何度も生まれ変わっている事
⚫︎今世の課題をクリアする為に生きている事
⚫︎肉体は無くなってもいつでも繋がる事ができる事
など今までの常識では考えられない内容を度々聞いた。
自分に実感がないから100%信じ切れていないが、もしそうなら凄く嬉しい。
チャネリングを学んだが、もっともっと努力すれば父と繋がれるのだろうか…?
と思い毎日やっている。
質問したり、話しかけてみたりすると直ぐに父の言いそうな言葉が頭にやってくる。
これがチャネリングができていると言う事なのか、40年以上側に居てくれたから言いそうな事を想像しているだけなのか、わからない。
ただ、父を亡くした喪失感から少し救われる。
スピリチュアルな情報が無ければ、きっと毎日毎日謝りたくて泣き崩れていたと思う。
肉体は無くとも、父が身体の痛みから解放され、魂が側にいると思うと温かい気持ちになる。約1年だがスピリチュアルな知識を得れた事にとても感謝したい。
私からみたら、贅沢を全くする事なくただ家族の為に愛を注いでくれた父の人生は幸せだったのだろうか?
ただ、父は魂の成長の為の今世は全うした。
そしてまだ命のある私は、成長すべき事が残っていると言うことなのだろう。
側に居てくれている感覚はあるが、天国で会えたら今後の人生でもっと幸せになって楽しかった話をしたい。
その為に、毎日笑顔で幸せを呼び込もうと思う。
今、私は父が父で、生まれた時から宝くじに当たっていたようなものだと心から思っている。
私は今世ずっと幸せ者なのだ。